オフィスリノベーションとは?注目される背景・行うタイミングを解説

働く環境に対する考え方が変化する中で、オフィスのあり方を見直す企業が増えています。こうした流れを受け、オフィスリノベーションは、課題解決や環境改善を実現するための有効な手段として注目されています。
この記事では、オフィスリノベーションが注目される背景をはじめ、主なリノベーションの種類や実施に適したタイミングについてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.オフィスリノベーションが注目される背景
- 1.1.働き方の多様化
- 1.2.コミュニケーションの活性化
- 1.3.出社率の変動に対応した柔軟な空間設計
- 1.4.企業ブランディングの強化
- 1.5.採用力の向上
- 2.オフィスリノベーションの主な種類
- 2.1.レイアウト変更
- 2.2.インテリアの刷新
- 2.3.ICT・設備のアップデート
- 2.4.社内動線・衛生環境の改善
- 3.オフィスリノベーションを行う主なタイミング
- 3.1.移転・フロア増床のタイミング
- 3.2.働き方改革や組織変更の時期
- 3.3.老朽化・設備更新の時期
- 3.4.新年度のスタート前
- 4.まとめ
オフィスリノベーションが注目される背景
オフィスリノベーションとは、老朽化した設備の更新にとどまらず、働き方の変化に合わせて空間を再設計し、企業の生産性向上や円滑なコミュニケーション、さらには企業価値の向上を図る取り組みを指します。
近年では、ハイブリッドワークの定着やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、オフィスの役割は大きく変化しています。単に業務を行う「働く場所」ではなく、従業員同士の創造的な交流を促し、企業の理念や姿勢を社内外に伝える「企業価値を高める戦略拠点」としてのオフィスづくりが求められるようになっています。
ここでは、オフィスリノベーションが注目される背景を具体的にご紹介します。
働き方の多様化
リモートワークやハイブリッドワークの普及により、「オフィスに来る必然性」を再考する企業が増えています。オンライン環境の整備によって、場所を問わず業務を進めることが可能になった一方で、出社することで得られる価値をいかに高めるかが新たな課題となっています。
こうした背景から、オフィスの役割を再定義する動きが進んでいます。オフィスは単なる作業の場ではなく、従業員同士の交流やコラボレーションを促進し、企業文化を体現する空間としての価値が、これまで以上に重視されるようになっています。
コミュニケーションの活性化
オンライン中心の働き方が進む中で、偶発的な会話や雑談の機会が減少し、新しいアイデアの創出や部署を越えた連携が生まれにくくなるという課題が顕在化しています。業務効率は高まる一方で、人と人との自然な関わりが希薄になりやすい点は、多くの企業に共通する悩みといえます。
こうした課題への対応として、従業員同士が自然に交流できる環境づくりを目的としたオフィスリノベーションが注目されています。オープンスペースやカフェ風のミーティングエリア、用途に応じて使い方を変えられるフレキシブルな作業スペースなどを取り入れることで、日常的なコミュニケーションを促進し、組織全体の活性化につなげる取り組みが広がっています。
出社率の変動に対応した柔軟な空間設計
ハイブリッドワークの定着により、日によって出社する従業員の人数や顔ぶれが変わるなど、出社率の予測が難しくなっています。その結果、従来の固定席を前提としたオフィスでは、空席が目立つ一方で、特定の時間帯には席やスペースが不足するなど、空間の非効率が生じやすくなっています。
こうした課題に対応するため、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)といった、業務内容や働き方に応じて使い分けられる柔軟な空間設計を取り入れたオフィスリノベーションが求められています。限られたスペースを有効に活用しながら、従業員一人ひとりが最適な環境を選べるオフィスづくりが注目されています。
企業ブランディングの強化
オフィスは、外部からの来訪者に対して企業の印象を伝える場であると同時に、日々そこで働く従業員にとっても、企業イメージを象徴する重要な存在です。そのため近年では、単に機能性や快適性を追求するだけでなく、企業としての価値観や方向性が空間全体から伝わるオフィスづくりが重視されるようになっています。
内装デザインやアート、家具に至るまで、統一された世界観を持たせることで、企業としてのメッセージを一貫して表現することが可能になります。こうした観点から、オフィスリノベーションは企業ブランディングを強化するための有効な手段としても注目されています。
採用力の向上
近年、特に若手人材を中心に、企業選びの際に「どのような環境で働けるか」を重視する傾向が強まっています。仕事内容や待遇だけでなく、日常的に過ごすオフィス空間が、自身の働きやすさや成長のイメージと結びついて評価されるようになっています。
そのため、機能性と快適性を兼ね備えた魅力的なオフィスは、企業の姿勢や考え方を伝える有効な手段となり、採用活動における重要なアピールポイントとなります。オフィスリノベーションは、優秀な人材を惹きつけるための環境づくりとしても注目されています。
オフィスリノベーションの主な種類
オフィスリノベーションには、働き方や業務内容の変化に対応するため、さまざまなアプローチがあります。
ここでは、オフィスリノベーションの主な種類をご紹介します。
レイアウト変更
働き方や業務内容の変化に合わせて、オフィス全体のレイアウトを見直すリノベーションです。
会議室の数や配置を再編成したり、部署間の交流を促すコラボレーションスペースを増設したりすることで、業務効率やコミュニケーションの質を高めることができます。また、リフレッシュエリアを設けることで、従業員の集中力や働きやすさの向上も期待できます。
インテリアの刷新
オフィス家具や壁面デザイン、アート・ディスプレイ、照明計画などを見直し、空間全体の印象を整えるリノベーションです。
統一感のあるインテリアは、オフィスの雰囲気を向上させるだけでなく、従業員のモチベーションや来訪者への印象にも影響します。機能性とデザイン性の両立を図ることが重要なポイントです。
ICT・設備のアップデート
オンライン会議に対応した会議室設備や、高度化する業務に対応するICT環境を整備するリノベーションです。
通信環境の改善やセキュリティシステムの導入、省エネ設備への更新などにより、業務の効率化と安全性、快適性の向上を同時に実現することができます。
社内動線・衛生環境の改善
人の動きや利用頻度を考慮し、社内動線を最適化することで、日常業務の無駄を減らす取り組みです。
受付動線の再整備や通路配置の見直しに加え、空調や換気設備の改善など、衛生面への配慮も重要な要素となります。働く人が安心して快適に過ごせる環境づくりにつながるリノベーションです。
オフィスリノベーションを行う主なタイミング
オフィスリノベーションは、思い立ったときに行うものではなく、上場や周年などの企業の節目や環境変化に合わせて検討されるケースが多く見られます。
ここでは、オフィスリノベーションを行う主なタイミングを4つご紹介します。
移転・フロア増床のタイミング
オフィスの移転やフロア増床は、空間構成や設備をゼロベースで見直せる貴重な機会です。
従業員数の増加や事業拡大に合わせてレイアウトを最適化することで、業務のしやすさや部門間の連携を高めることができます。また、将来的な人員増加や働き方の変化を見据えた柔軟な設計を取り入れることも可能です。
働き方改革や組織変更の時期
ハイブリッドワークの導入や部署再編、業務プロセスの見直しなど、働き方や組織体制が変わるタイミングは、オフィスの役割を再定義する機会です。
業務内容に合わないレイアウトや設備のままでは、生産性やコミュニケーションに支障をきたすこともあります。リノベーションによって、業務に適した環境を整えることで、変化への対応力を高めることができます。
老朽化・設備更新の時期
内装や設備の老朽化が進むと、快適性の低下だけでなく、業務効率や安全面への影響も懸念されます。
空調や照明、通信環境、セキュリティ設備などの更新が必要となるタイミングでリノベーションを行うことで、オフィス全体の機能性を向上させることができます。単なる修繕にとどまらず、働きやすさの改善につなげる視点が重要です。
新年度のスタート前
新年度は人事異動や新入社員の受け入れなど、社内体制が大きく変化する時期です。その前にオフィス環境を整えておくことで、スムーズな業務開始が可能になります。また、新しい環境でスタートを切ることは、従業員の意識を切り替え、モチベーションを高める効果も期待できます。組織の節目に合わせたリノベーションは、社内の一体感づくりにもつながります。
まとめ
オフィスリノベーションは、働き方の多様化やコミュニケーションの変化、出社率の変動といった環境変化に対応しながら、企業の生産性や組織力を高めるための重要な取り組みです。レイアウトやインテリア、設備の見直しを通じて、業務効率の向上だけでなく、採用力や企業としての魅力を高める効果も期待できます。
また、移転や組織変更、新年度のスタートなど、適切なタイミングで実施することで、リノベーションの効果を最大化することが可能です。自社の課題や目的に合わせたオフィスづくりを検討したい場合は、専門的な視点からのアドバイスを受けることもひとつの方法です。
オフィス環境の見直しをご検討の際は、ぜひ『三越伊勢丹 法人外商グループ』にご相談ください。


